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2018年3月19日 (月)

無表情でカップ酒をあお

たがすぐに捕まり、引き倒されて、棒でめった打ちにされた。
 横を見ると、他の連中は黙って若者たちの暴力に耐えている。
 ハジメもその大きな体をアルマジロのように丸め、されるがままになっていた。
 しだいに怒りがこみ上げてきた。
 ぼくは立ち上がり、叫び声を上げながら若者の一人につかみかかった。
「な、なんだこいつ。逆らうのか」
 反撃を予想していなかったらしい、戸惑っている。その隙を逃さず角材を奪い取り、相手の横腹に叩《たた》きつけた。
 若造は、うめき声を上げて、その場に崩れる。
 すると周りから仲間が集まってきて、ぼくの周りをとり囲んだ。
 抵抗しない他の連中よりも、ぼくを相手にした方が、面白かったのだろう。
「この野郎」
「ぶっ殺せ」
 必死で戦ったが、しょせん多勢に無勢、殴られ蹴られ、最後は夜の川に放り込まれた。
 気がついたのは、薄暗い部屋だった。
「目が覚めたか」
 酒臭い。白衣を着た痩《や》せた老人が目の前に立っていた。ぼくは体中を包帯で巻かれ、硬いベッドの上に寝かされていた。
 まもなく「ミスキャスト」の社長、沖本が入ってきて、ぼくの顔を見るなりわめきだした。
「何てことをしてくれたんだこのクズ。この役立たず。バカ。やっぱりお前なんか雇うんじゃなかった」
「なんの、ほとへす」
「何のことです」と言ったつもりだった。
 殴られて歯が飛び、口の中も切れていて、うまく発音できない。
 興奮した沖本は、面接の時とはまるで別人だった。
 怒りに任せ、大声をあげながら壁やベッドを蹴っている。
 そのときになって初めて、第二部の仕事の真の意味を聞かされた。
 エリートとなるために、良家の子弟は日夜勉強に明け暮れ、ストレスがたまっている。そのストレスがいつ犯罪に向かないとも限らない。それを恐れた親たちは、お坊ちゃまのストレス発散の対象を、ミスキャストに頼んでいたのだ。
 ぼくは角材で、仕事依頼主の息子を殴ってしまったことになる。それもあの若者は、派遣会社の許認可を握る、厚生労働省エリート官僚の息子だった。
「あの坊ちゃんはなぁ。来年一八歳、新規公開だ。エリート官僚の息子で、T大現役合格も間違いないと言われてる。うちの会社に登録している、おまえらみたいなクズどもの株価を全部あわせても、坊ちゃんの株価には届かないくらいの有望株なんだぞ」
 沖本はベッドの周りを歩き回りながら、頭をかきむしった。
「お前のおかげでうちの会社は生きるか死ぬかの瀬戸際にいるんだぞ。どうしてくれるんだこの野郎。会社が潰《つぶ》れたら、お前を潰してやるからな」
 最後に、机の上にあった湯飲みを壁に投げつけ、沖本は出ていった。
 医者はそんなやり取りを聞いていたのかいないのか、cっている。
 そしてぼくと目が合うと、冷たく言い放った。
「あんた金がないなら、明日の朝には出ていってもらうぞ」
 翌朝、ぼくはボロボロの車椅子に乗せられ、病院を追い出された。病院といっても、看板もないしもた屋で、どうせあの酔っ払いもモグリの医者なのだろう。

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